メールマガジン(091:世代間格差を考える)

2012年03月23日

2012年3月23(金)
しんのすけメールマガジン091:世代間格差を考える


最近よく耳にする「世代間格差」という言葉。

ウィキペディアによれば・・・
一生の間に政府や自治体から受ける年金、社会福祉をはじめとする
サービス(受益)と税や借金などによる負担の差が世代によって
異なることから生じる格差。
極端な少子高齢化社会である日本において懸念される問題の一つ。

と書かれているが、その数字は実に衝撃的なものである。

なぜなら、2010年に公表された内閣府の研究によると、
「90歳以上の世代では、生涯でおよそ1990万円の受取超過」
となるのに対し、「将来世代は1億800万円の負担超過」になると
試算しているからだ。

もちろん、この数字は、経済成長や年金制度の変更等によって
変わることはあり得るが、格差自体は間違いなく存在するであろう。

これは、数値化(見える化)することによって、イメージが
イメージでなくなることの好例だと言える。

僕達の世代でよく囁かれている「どうせ年金なんか払ったって、
俺たちが年をとる頃にはもらえないさ。」という嘆きが、
現実のものになってしまうのか・・・

今、国では一生懸命(?)に「社会保障と税の一体改革」のための
議論を行っているが、やはりどうも小手先の政策という感が拭えない。

増税をしたって、人口構造や社会・産業構造が変わらなければ、
早晩財政運営は行き詰まり、エンドレスの増税スパイラルに
陥るのではないかという疑念。
若い世代であれば誰しも感じているはずだ。

しかし一方で、別の「世代間格差」にも注目してほしい。

それは、年齢階層別投票率のことである。
いわゆる、若者の低い投票率の問題だ。

ご他聞に漏れず、わが浜松市において実施された昨年の統一地方選挙では、
市長選がなかったということもあり、全体的に投票率は低迷したが、
それでも65歳~79歳の投票率は平均で63%。

それに対して、30代は約36%、20代に至っては約26%しかない。
(浜松市中区第101投票区投票所におけるデータ)

これは、参政権とか義務とかそんなこと以上に、重要な意味を持つ。

なぜなら、選挙に勝つためには高齢者にとって耳障りの良い公約を挙げ、
財政が悪化しようがそれを実現させ、さらに成果を主張して再選を図る。

そして、この連鎖が続くと、若者は余計に政治不信を極め、
さらに投票所に足を運ばなくなる。
若者にとって魅力的な政策がないから、まちに元気が出ない。
少子化も改善されない。消費も増えない。当然の結果である。

選挙は、民主政治を醸成し、自治を確立することが目的である。

この先、40年50年と生きていく若者世代こそが、
自治の担い手であり、奮起しなければならない時期のはずだ。

世代間格差。
政治家も、お年寄りも、若者も、今こそ横一列に並んで
一斉に改革に乗り出す時ではないだろうか。



浜松市議会議員 山崎真之輔
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